~ ようこそ「メゾン・ド・ヴァン鶉亭」へ ~
「 涼一味 」
「4月上旬」並みの肌寒さから「7月上旬」の真夏日を感じさせる暑さまで、まるで「3ヶ月間」の季節の移り変わりを体感した「5月」でしたが、月末の「29日」には平年より「8日」、昨年より「16日」と、「5月」としては10年ぶりと言う異例の早さの「梅雨入り」に驚くばかりです・・・とは言うものの、梅雨の晴れ間の「納涼床」は格別で、川面を渡る心地よい「緑風」に誘われながら、この季節ならではの「涼」を存分にお楽しみ下さい。
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ECHO DE LYNCH BAGES '16 ( Pauillac )
エコー ド ランシュ バージュ ’16 ( ポイヤック )深みがかったルビーの色調。カシスやブルーベリーなどの果実のアロマに、スミレやハーブ、インクのような複雑なニュアンスが溶け込みます。濃密な果実味と滑らかなタンニンが調和した親しみやすい味わいで早くから愉しめる仕上がりです。今月のマリアージュのお相手には「オセアニア産 仔羊のソテー バルサミコ風味のマデラソース」をおすすめします。オーストラリア、ニュージーランド産のラム肉を軽くソテーして、オーブンで「ロゼ色」に仕上げた肉にフォンドヴォー、マデラワインで味を調えたソースにバルサミコを風味に加えてみました・・・ポイヤックの上質なカベルネソービニヨンの酸味にしっかりとした酒質が相まって、極上のマリアージュを醸し出してくれるでしょう。
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BEAUNE.Les Aigrots Blanc '16 (De Montille )
ボーヌ レ エイグロ ブラン ‘16 ( ド モンティーユ )一般にエレガントとされるヴォルネイでさえも、「いつ開くのかわからない」と言われたドメーヌ・ド・モンティーユのワインですが、今日では若いうちから香り高く、そしてタンニンもしなやかなものとなり、かつ長期熟成にも十分耐え得るスタイルへと大きく変化しています。全房を用いた醸造など、基本的にはユベール時代の様式を継承しながらも、より完熟したブドウを摘み取り、抽出の仕方や発酵温度の管理をより綿密に行うことで、現在のスタイルを築いてきました。ドメーヌのボーヌの1級≪レ・エイグロ≫(0.49ha)は丘の麓に位置し、土壌は泥灰岩を含む粘土石灰で傾斜は緩やかです。果実味と豊かさ、良質なワインをもたらし、早く飲んでも美味しい親しみやすい「シャルドネ」にとなります。